新日鉄住金東北支店など「友情ネットプロジェクト」、多摩市(東京)でバレーボール交流イベント 福島・関東の中学生186人が親睦

 東日本大震災の被災地・福島の中学生にバレーボールの指導を通じた復興支援活動を展開する「友情ネットプロジェクト」(新日鉄住金東北支店など会員企業40社で構成)は24日、東京都多摩市の多摩市立総合体育館で「福島・関東バレーボール交流会2017」を開催。全日本女子バレーボール元監督の眞鍋政義氏をはじめ、男女元全日本代表9人がコーチ役となり技術指導を行った。

 今年で5回目となるイベントには、福島と関東の中学校から男女16チーム・186人が参加。バレーボールクリニックや学校対抗交流戦を実施したほか、交流戦優勝チームはコーチ陣と特別試合を行うなど盛り上がった。1回目からイベントに参加する眞鍋氏は「今年は福島と関東の混成チームが交流戦で大活躍した。チームの枠を超え協力し合う姿を見て、この活動の本質に触れることができ感動した。福島の子供たちを支援し、地域を超え友情を育てる活動を震災後から継続実施している新日鉄住金をはじめ、同プロジェクト関係者に敬意を表する。年末の一大イベントとして今後も継続してほしい」と語った。

 また、前日には東京お茶の水ロータリークラブが福島の生徒と保護者を街歩きに招待し、神田神保町の古本屋街を2時間にわたり案内した。福島の復興支援を実施する同クラブが友情ネットの活動に賛同し、今回始めて実現した。同プロジェクト実行委員長を務める新日鉄住金の天谷武東北支店長は「大人同士の絆が生まれ、すそ野の広い活動になってきた。時間経過とともにイベントの内容は変化するが、バレーを通じた交流で人に対する思いやり、感謝する気持ちを育み、立派な社会人に成長してほしいというベースは変わらない」と語った。

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