再会ツアー決まる 小田和正「新曲持って」約束胸に 5月の熊本から24カ所で

 横浜出身の歌手・小田和正(70)が2018年に約2年ぶりの全国アリーナツアーを行うことが26日、発表された。5月4日のグランメッセ熊本(熊本県益城町)を皮切りに日本武道館(8月28、29日)など21会場で48公演を展開し、10月31日の横浜アリーナ(横浜市港北区)まで約40万人を動員する。

 「また会いましょうね」 前回、ベストアルバム「あの日 あの時」を引っさげて全国を回った小田は、「みんなの顔を見ていたら、つい約束したくなっちゃって。またそんな機会がきっと来ると信じていたい」と各会場でファンに伝えていた。

 ツアーには、毎回、新曲を持って臨むと決めている小田は、今夏放送されたドラマ「遺留捜査」に主題歌「小さな風景」、来春3月に公開される映画「坂道のアポロン」に主題歌「坂道を上って」を書き下ろすなど精力的に活動。ツアーでは、未発表の新曲も初披露するという。

 ことし9月の誕生日で古希を迎えた小田。今回のツアーは、68歳のときに行った前回を約6万人も上回る動員になる。関係者によると、70歳で同規模のアリーナツアーを行うアーティストはこれまでにいないため、「最年長全国アリーナツアーになる」と意気込んでいる。

 2016年4月30日に静岡で幕を開けた前回のツアーは、公演のリハーサルを行っていた4月14日に熊本地震が発生。小田は「このままやっていいのか」と、ツアーの開催や、アルバムの発売延期についてスタッフに相談した。しかし「自粛・延期ではなく、『できるだけ、前に進む』という気持ちを届けていく」と開催を決断。初日に、「君住む街へ」を歌い出したときには、“そんなに自分を責めないで 死にたいくらい辛くても・・・”という歌詞のところで涙がこみ上げ、声が出なかったが、花道を囲んだ8千人のファンが大合唱し小田を支える場面があった。

 神奈川では、7月3、4日、10月30、31日に横浜アリーナで4公演を実施する。◆「明治安田生命Presents 『KAZUMASA ODA TOUR2018 』」特別サイト(http://www.k−oda2018.com/)

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