意外と大胆な日本人?素材まるごとワイルドご当地グルメ5選

四季どころか、七十二候といって1年を72個に分けて季節の移ろいを敏感に感じとることができる日本人。

ものづくりの世界では職人の手先の感覚で仕上げられるものに驚嘆の声があがったり、食の分野では繊細な味付けや盛り付けが話題になったりすることも多くあります。

そのため「日本人は繊細だ」というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

(和食イメージ)

しかし! 「これ本当に日本人が作ったの?!」と驚く大胆な発想のものに出会うことも時々あるんですよね。

例えば、飲食店の壁に筆で大きな字が書かれていたり、日本庭園にとても大きな自然の石をどどーんといくつも配置してみたり。

(日本庭園の巨石イメージ)

そして、それは食べものの世界にもありました。日本人なのに意外とワイルド!と驚いた全国のご当地グルメの中から、チイキイロ編集部がこれはご紹介せねば!と思ったものを選りすぐって、ここでお届けしたいと思います。

心の中でそれぞれの大胆度を判定しながらお楽しみください。お取り寄せ情報付きですよ。

りんご1個そのまま入っちゃったアップルパイ『気になるりんご』

(青森県/気になるりんご)

まずはスイーツ部門から。

青森県といえば「りんご」。そのままで食べてももちろんおいしいんですけれども、こちらの『気になるりんご』は、青森県産のりんご「ふじ」をまるごと1個そのままシロップに漬けた後、パイ生地に包んで焼いてしまったという、見た目もボリューム感もインパクト大のアップルパイです。

通常は、実を細かく切って使いますよね。りんご1個まるごとって……大胆ですよね。

りんご本来の味も大切に、甘すぎず(このあたりは繊細!)シャキっとした食感は残るように工夫されていて、なかなかの食べ応えがあります。

■青森県『気になるリンゴ』お取り寄せ

日向夏の皮をまるごと和菓子にしてしまった『黄娘(きむすめ)』

(宮崎県/黄娘)

次は、九州・宮崎県が原産の柑橘・日向夏(ひゅうがなつ)をまるごとつかった『黄娘』です。ぱっと見たところ果物のようでもありますが、よーく見てくださいね。どうなっているかといいますと……

(宮崎県/黄娘)

日向夏の中身をくりぬいて皮だけを蜜漬けにし、日向夏の果汁を使ったようかんをその中に流し込んであります。

皮は捨てるには惜しく、砂糖と一緒に煮てマーマレード、または煮て乾燥させ砂糖をまぶして日向夏ピールにすることも。そんな皮をまるごとを使い、果汁入りようかんをぎっしり詰め込み、見た目は元の柑橘の姿をとどめてあって、まるごと感を楽しめます。こちらもなかなかワイルドです。

■宮崎県『黄娘』お取り寄せ

ゴロッとまるごとミカン3つ!太っ腹な『田村みかんフルーツまるごとゼリー』

スイーツ部門の最後は、和歌山県のゼリーです。今「まるごと果物のゼリーなんて普通じゃん」と思いましたか?甘く見てはいけません。筆者もトマト1玉、びわ1個をまるごと入れたゼリーは経験済みなので、それだけでは驚きません。

(和歌山県/田村みかんフルーツまるごとゼリー)

見えますかね? なんと、まるごとのみかんが3個も入っているんです!小ぶりなものとはいえ3個ですよ!しかも、みかんの名産地である和歌山県・有田地方の中でも田地区といわれるところで育った高級フルーツ店に並ぶブランドみかん「田村みかん」。大胆ですよね。

(ゼリーをくずしてみました。みかんまるごと!)

こんな感じで、まるごと!
フルーツゼリーといえば果汁を混ぜ込んだものや、果肉をカットして入れたタイプのものが主流ですが、3個も入っていると、どうやって食べたら良いかわからないくらいです(笑)

■和歌山県『田村みかんフルーツまるごとゼリー』お取り寄せ

土佐清水サバ一尾まるごと!まるまる太った豪快『サバの姿寿司』

(高知県/サバの姿寿司)

次は海の幸部門です。

パッと見たところ、普通のお魚に見えますよね? でも火が通っているようにも見えないのに、すでにお皿にのっているし、寝ている姿に少し違和感が……。

こちらのお魚、実は既に調理済背中を開いてその中に酢飯をぎゅぎゅっと詰めた高知県の清水サバです。その名も『サバの姿寿司』。サバにしては、どおりでまるまる太っていますよね。。豪快な姿です!

(高知県/サバの姿寿司)

お取り寄せすると、サバの姿まるごとのまま届きます。迫力満点です! 

食べる時は食べやすいように2cm位の厚さに切って盛り付けるとよいでしょう。サバはしめサバになっていて味がついているので、そのまま食べてもOK。さっと焼き目をつけて焼きサバ寿司にしてもいいですね。

サバをまるごと一尾使ったサバの姿寿司は、高知県では宴席の大きな皿鉢料理の中には欠かすことのできないものだそうですよ。坂本龍馬のふるさと南国土佐、さすがワイルドです。

■高知県『サバの姿寿司』お取り寄せ

とぐろを巻くハブと目が合ってしまう!?『ハブ入りハブ酒』

最後はお酒部門、沖縄県のお酒です。

沖縄のお酒といえば泡盛ですよね。しかし今回のテーマは<素材まるごとのワイルドなもの>。単なる泡盛ではありません。

このテーマにしようと思った1つのきっかけにもなったものがこちら、『ハブ入りハブ酒』。本物のハブ、1匹まるごと入っています。しかも、とぐろを巻いて口をカーっと開いています!

(沖縄県/ハブ入りハブ酒)

ハブ酒といえば沖縄に根付いたハブのエキス入りの泡盛。エキスが入った液体だけのハブ酒しか知らなかったのですが、なんと、ハブがまるごと入っているものが存在していました……お、おどろきです……というか、ちょっと怖いくらいです(笑) さすが沖縄!です。

生け捕りしたハブを丁寧な作業によってお酒に漬けられる状態にするそう。中のハブがこちらを見ているようで、ドキドキします。

見た目はインパクト大で非常にワイルドですが、ハブを漬けこんであるお酒の部分はとても繊細なんです。まずサトウキビから作る59度のアルコール(泡盛)にハブを漬けてエキスを抽出し、10年以上寝かせて熟成。それとは別に泡盛に8~13種類のハーブを漬けこんだハーブ酒を作ります。ハブ酒とハーブ酒をブレンドして更に熟成させて完成します。

蛇は昔から神の使いと言われたり、縁起がいいと言われたりするため、ハブ入りのこのハブ酒をお祝の席でみんなで楽しめるようにと、蛇口付きのタイプもありました。ハブの顔が……!

(沖縄県/ハブ入りハブ酒蛇口付き)

■沖縄県『ハブ入りハブ酒』お取り寄せ

これは一度試してみたい!と思った、意外と大胆な方へ

他にも海老を丸ごと入れてしまった餃子などもありますが、今回はこのあたりでおしまいにしたいと思います。

いかがでしたでしょうか。大胆度はどんな順番になりましたか?大胆、ワイルドな姿はしていましたが、その陰で、味や形を表現するために繊細な工夫がたくさん詰め込まれていましたね。やはり日本人のベースは繊細なのかもしれません。

日本のどこかにきっとまだある、繊細かつ大胆なものをまた探してみたいと思います。ハブ酒は未経験なので、ちょっとドキドキですけれどいつかチャレンジしてみたいと思います!

みなさんも、これは一度体験してみなくちゃ!というものがあったら、ぜひ「意外と大胆な日本人」がつくりだす味を楽しんでみてくださいね。

<お取り寄せ情報まとめ>
■青森県『気になるリンゴ』お取り寄せ
■宮崎県『黄娘』お取り寄せ
■和歌山県『田村みかんフルーツまるごとゼリー』お取り寄せ
■高知県『サバの姿寿司』お取り寄せ
■沖縄県『ハブ入りハブ酒』お取り寄せ

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