来春のスギ花粉、今年の5倍「多い」 県自然環境保全センター

 来春のスギ花粉飛散量は「多い」との見込みであることが26日、神奈川県自然環境保全センター(厚木市七沢)の着花量調査で分かった。例年の2倍程度で、飛散量が少なかった今春と比べると5倍ほどに増加する予測。スギの着花は夏の気象との関係が高く、7月の猛暑が要因として考えられるという。

 調査によると、つぼみの付き具合を示す今年の着花点数は県平均で67・2点。過去20年間の平均値43・0点の約1・6倍だった。昨年の37・7点からは1・8倍となったといい、飛散量も大幅に多くなるとみられるという。過去最高は、2010年の75・3点。

 調査は、県北部から西部の森林地帯を中心にスギ林30カ所で実施。各地点のスギ40本の着花状況を4段階で区分し、1本ごとに点数化するなどして集計した。

© 株式会社神奈川新聞社