風の流れが目に見える

寒気と海洋の温度差により、日本海ではたやすく雲が発生、雪雲が次々と押し寄せています。このため、日本海側の山沿いで24時間に80センチ超の降雪となっているほか、季節風が強い影響で太平洋側方面にも雲が流れ出している状況。東海地方と東北地方、そのほか関東北部平野部も例外ではありません。午前中に静岡市や水戸市で初雪を観測したのは、日本海側の雪雲の一部が流れ込んできた結果です。

語弊がないようにしたいのですが、雪雲の流れる様子を俯瞰すると、つい「美」を感じてしまう時があります。実際、地上では猛吹雪や大雪で生活面にかなり支障が出ていますし、東北では太平洋側まで雪雲が流れ出していてけっこう大変だと思われます。見た目の良さだけで判断できないことは、雲のほかにもたくさんありますけど。また、きょうは陸地がしっかり見えている(晴れている)地域も気温が低く、空気がカラッカラなので、どうしようもありません。

気象予報士・高橋 和也

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