起業体験、収益を寄付 中高生「就学支援に」

 地域のイベントの出店販売で得た収益金を就学支援に使ってもらおうと、横須賀市内外の中高生9人が26日、同市に約2万3千円を寄付した。

 中高生は、市への情報通信技術(ICT)企業集積を目指すヨコスカバレー構想実行委員会が主催する「こども起業体験in YOKOSUKA」に参加。

 11月11、12の両日に三笠公園(同市稲岡町)で開催された「よこすか産業まつり2017」に出店するビジネスアイデアを練って出資者を募り、運営管理などを通して経済や経営の仕組みを学んでいた。

 産業まつりでは、中高生が仮想設立した2社が出店。タケノコやシイタケなどオリジナルの具材を盛り込んだおでんや、注文を受けてから餅を焼くお汁粉を販売した。

 この日、市役所を訪れた“会社役員”らは「学校ではやらない良い経験ができた」「起業の方法が分かったので、自分でもやってみようかと思えた」などと振り返った。中高生には上地克明市長から感謝状が贈られた。

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