年末年始のATM休止 川崎信金がシステム更新

 川崎信用金庫は来年1月4日、金融機関としての業務を担う勘定系システムを全面更新する。システム移行作業のため、12月29日午後5時から1月4日午前7時まで、すべての現金自動預払機(ATM)でのキャッシュカードの利用、インターネットネットバンキングなどオンラインサービスを休止する。5日間にわたっての休止は初という。

 勘定系システムは、預金口座の管理や出入金など金融機関の業務の根幹を担い、これまでは自営システムを使っていた。日本ユニシス製の新システムに乗り換える、初の大規模更新で、メンテナンスや開発なども外部委託になる。店舗内での預金決済の時間短縮など効率も図れ、人員を顧客サービスの拡充など営業強化に振り分けられる。データのメインセンターとバックアップセンターが遠隔地に置かれており、震災時の復旧作業も迅速化するという。

 同信金は3年計画で準備を進め、何度かテストも実施。移行作業での稼働状況をみて元日夜に臨時理事会を開き、移行の可否を最終判断するという。期間中は、同金庫でのATMでの取引、提携金融機関やコンビニなど全国すべてのATMで同金庫のキャッシュカードを使った取引、デビットカードでの取引も休止となる。

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