病院バスを地域に開放 1月から横浜市が実証運行

 横浜市は、民間病院による高齢者向け「地域貢献送迎バス」の実証運行を来年1月29日から始める。同市青葉区にある横浜総合病院の送迎バスを近隣地域に住む高齢者に無料開放し、移動手段として活用してもらう狙い。路線バスが走らないエリアなどでの交通支援事業で病院バスを導入するのは初めて。

 市道路局企画課によると、送迎ルートは病院発着であざみ野駅周辺やすすき野地区などを通り、駅は経由しない。便数は病院発が午前10時台と午後0時台、3時台、5時台の計4便。土・日曜、祝日は運行しない。車両は乗客12席。

 利用は青葉区在住の70歳以上で自分で乗り降りできることが条件。同課や同区区政推進課で申し込む。乗り降りは送迎ルート内ならどこでも可能で、挙手して乗車し運転手に目的地を告げる。

 市と同病院は27日に協定を締結。実証運行は2019年3月末までで、利用状況などを踏まえて本格実施するかどうか判断する。問い合わせは市企画課電話045(671)3800。

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