岡谷鋼機、中村鋼材を子会社化 鉄鋼事業を分割・承継

 岡谷鋼機(社長・岡谷篤一氏)は27日、関東の老舗鋼材商である中村鋼材(本社・東京都中央区新川、社長・中村昭夫氏)が鉄鋼事業を事業分割し、新たに設立する「中村鋼材株式会社」の株式の97%を取得し子会社化することを決めたと発表した。同日、両社による株式譲渡契約書を締結した。会社分割および株式譲受は来年3月1日付の予定。現中村鋼材は事業分割後、不動産事業に特化し社名を変更する予定。

 中村鋼材(資本金4千万円)は、1923年(大正12)に設立した老舗鋼材商。一般鋼材の加工・販売と不動産賃貸業を手掛ける。

 このうち、不動産賃貸業を除く鉄鋼事業を岡谷鋼機が承継し、子会社化するもの。同事業に関して有する資産・負債・契約上の地位および権利義務を引き継ぐ。

 子会社化する鉄鋼事業はそのまま「中村鋼材」とし、本社所在地は従来通り、従業員数は25名(予定)、年商77億円(2017年9月期)となる。事業承継会社(新設会社・資本金4千万円)の97%は岡谷鋼機、3%は中村昭夫社長が取得し、中村社長は新設会社の社長を継続する。

 27日に株式譲渡契約書を締結、来年3月1日付で会社分割および株式譲受を行う予定。

 これによる岡谷鋼機の18年2月期連結業績への影響はない。

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