フェルスタッペンのサラリーは約10倍に?「レッドブルF1は契約交渉を失敗」とメルセデス

 メルセデスのノンエグゼクティブチェアマンを務めるニキ・ラウダは、レッドブル・レーシングは、マックス・フェルスタッペンとの新契約において支払う契約金を大幅に節約できたはずだと考えている。

 フェルスタッペンと彼のマネジメントを担当する父親のヨスは、2017年にしばしば、レッドブルの信頼性の問題(その大半がエンジンパートナーであるルノーの信頼性の問題だが)について不満を表してきた。

 しかしながら最終的にフェルスタッペンは、引き続きレッドブルに忠誠を尽くすことを決め、10月に2020年末までの契約延長が正式に発表された。

 若手F1ドライバーのなかでも際立った才能を持つフェルスタッペンに、メルセデスやフェラーリは注目し、引き抜きのチャンスを狙っているといわれており、レッドブルは早めの契約延長で、そういったライバルたちの動きを封じた形になる。

 しかしフェルスタッペン陣営は、メルセデスとも話し合いを持つことで、マックスの年棒を2500万ドル~3500万ドル(約28億3000万円~約39億6000万円)にまで引き上げることに成功したともいわれている。2017年のフェルスタッペンのサラリーは、300万ドル(約3億4000万円)プラス ボーナスとも500万ドル(約5億6000万円)とも伝えられていた。

 ところがラウダは、メルセデスがフェルスタッペンと交渉したことは一度もないと発言、レッドブルは彼を失うことを恐れるあまり、契約金を引き上げすぎたと語った。
 
「我々は一度もマックスにオファーをしたことがない」とラウダはレッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコとともに受けたインタビューにおいて、Servus TVに対して語った。
 
「私はヘルムートとよく話をするし、ともに飛行機で移動するなど、とてもいい関係にある。今日、フェルスタッペンの話をした時、メルセデスは彼と交渉に入ったことは一度もないと話した。だからレッドブルはかなりの金額を節約することができたのに、とヘルムートに言ったんだ。だって我々は一度も彼と金の話をしていないのだからね」

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