造船大手のジャパン・マリンユナイテッド(JMU)は28日、新たに開発した大型タンカー「JMUマラッカ型VLCC」の1番船を初めて引き渡したと発表した。
1番船となった「エネオス・アロー」は有明事業所(熊本県玉名郡)で建造。中東と日本間の原油輸送に最適化した設計で、全長は339・5メートルと従来型より4メートル伸ばし大型化した。
同船はJMUの前身であるIHIマリンユナイテッドとユニバーサル造船が保有していた最新技術やノウハウを結集したもの。2020年以降の契約船に適用される温室効果ガス排出基準を先取りしてクリアし、燃費性能や経済性に優れたエコシップとしている。