『FourFourTwo』は27日、「プレミアリーグが狙うべきセリエAのスター選手7名」という記事を掲載した。
一時は凋落したものの、ユヴェントスが力を伸ばしたことで勢力を戻しつつあるイタリア・セリエA。
代表チームはワールドカップ出場を逃すなど苦戦しているが、リーグのレベルは徐々に高まっている。
優秀な外国人が減ったことにより、自国の若手選手や無名の新星も話題になることが多くなり、その点で話題を集めることも。
その中で、プレミアリーグのクラブが注目すべき7名の選手とは?
ルイス・アルベルト(ラツィオ)
ルイス・アルベルトは今季のセリエAで驚きを与えている選手だ。昨季は余剰人員であるかのように思えていたのに。
メンタルコーチとシモーネ・インザーギ監督によって、リヴァプールがなぜ彼に680万ポンドを支払ったのかを思い出されてくれた。
今季のセリエAでは精力的なスタートを見せ、9月にはミランを4-1で撃破、5試合連続ゴールも決めた。キーパスとドリブル成功率でセリエAのTOP10にあひっている。
特にチーロ・インモービレとのホットラインは素晴らしい。スペイン代表のロペテギ監督も彼に注目しているようだ。
合いそうなクラブ:アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド
ロドリゴ・デ・パウル(ウディネーゼ)
ウディネーゼほど多くの名選手を輩出してきたクラブはほとんどない。アレクシス・サンチェス、フアン・クアドラード、メフディ・ベナティア…そして、デ・パウルはそれに続く可能性がある。
このアルゼンチン人は、バレンシアでプレーした後にウディネーゼで再生した。
10番の役割の中で力を見せ、ワンタッチパス、狭いエリアでのコントロール、ドリブルスキル、その想像力で、ライン間での脅威となる。
23歳になった彼は、秘めている可能性を表に出してきたように見える。より大きな選手になるため、ウディネーゼを離れる時期は近いだろう。
合いそうなクラブ:レスター、サウサンプトン、ウェストハム
アレク・ミリク(ナポリ)
イタリアにやってきた当初は、その体力と技術を兼ね備えた資質から、ゴンサロ・イグアインの穴を埋められると期待された。
しかしながら、一連の怪我によって後退し、トップにコンバートされたドリース・メルテンスによって完全に影に隠れてしまった。
ただ、ミリクは完全回復に近づいている。彼がフルコンディションに戻れば、空中戦、フィニッシュ、ムービング、連携など様々なプレーで貢献できる。
1月にはローンで貸し出されると言う噂も。プレミアリーグのクラブにやってきても、前線に苦しんでいるチームなら短期的な解決策になるはずだ。
合いそうなクラブ:エヴァートン、ニューカッスル、ワトフォード
ラファエウ・トロイ(アタランタ)
エヴァートンは、アタランタによってヨーロッパリーグのグループステージで苦しめられた。彼らのアグレッシブなディフェンスは、ホームでもアウェイでも力を発揮していた。
ブラジル人のラファエウ・トロイは、その両方の試合でプレーしており、同じような執拗さを見せている。もちろんセリエAでもだ。
このディフェンダーはジャンピエロ・ガスペリーニが持つオールドスタイルのマンマークシステムに合っており、相手を悩ませる存在になっている。タックル数ではセリエA2位だ。
この27歳の選手は、その戦術に縛られる存在でもない。ボールを運ぶことにも楽しみを見いだせる選手だ。
合いそうなクラブ:チェルシー、マンチェスター・シティ
ルーカス・トレイラ(サンプドリア)
サンプドリアの試合を見ている人が幸運なのは、このトレイラのプレーを目に焼き付けられるからだ。中盤の『狂犬』は、その高いインテンシティと一貫性で、テクニシャンを泣かせる。
マルコ・ジャンパオロ監督は彼をエンポリから買った。この21歳の守備的MFは、周囲とはやや異なる波長でプレーしている。
激しいフィジカル的な戦いを見せ、速いプレッシャーを欠ける。セカンドボールを奪い、格闘を挑んでいく。
しかしそれに騙されてはいけない。ボールを持ったあとも、彼はプレーの仕方を知っているのだ。
合いそうなクラブ:アーセナル、リヴァプール
シモーネ・ヴェルディ(ボローニャ)
セリエAのクラブは、しばしば戦術的に複雑な守備を組み、選手には過酷になることがある。ただ、その中で個人主義のアタッカーとして際立つのがヴェルディだ。
彼はゴールを奪うという欲望に忠実な選手であり、右ウイングの位置からカットインしていくことを好む。
ミランの下部組織で育った選手は、25歳にしてトップレベルになるために退団を決意した。ボローニャで新しい家を見つけて、ドナドーニの指導のもとで開花した。
素早く、アグレッシブで、華々しい。ヴェルディは自由さを備える選手で、フリーキックも素晴らしい。
合いそうなクラブ:ボーンマス、クリスタル・パレス、トッテナム・ホットスパー
フランチェスコ・ヴィカーリ(SPAL)
イタリアのサッカーは、うまく作られたセンターバックを生み出してくる。ヴィカーリはその伝統に即した選手である。
23歳の彼はセリエAに昇格したSPALで重要な役割を担っており、2部の戦いからスムーズに適応してきた。
ウェストハムは彼の獲得に関心を抱いていたが、夏にSPALは拒否した。これまでのプレーを見れば、彼をキープしなければならなかった理由は自明である。
彼はイタリア伝統のセンターバックの系譜を継ぐが、ボールを持ってもレベルが高い。プレミアリーグに進出しても、すぐにその能力を発揮するだろう。
合いそうなクラブ:スウォンジー、ストーク、WBA