【紅白リハ】初出場のSHISHAMO、初々しく

 大みそかの「NHK紅白歌合戦」(午後7時15分から)のリハーサルが29日に始まり、紅組から初出場する川崎市出身のガールズバンド「SHISHAMO」が、公募した高校生のブラス隊約40人とともに事前練習に臨んだ。川崎フロンターレの応援歌にもなっている「明日も」を披露する3人は、この日がブラス隊全員と初めての顔合わせだったこともあり、15分以上をかけて入念にサウンドチェックを実施。確認を終えて囲み取材を受けたボーカル・ギターの宮崎朝子は、「まだ正直、本当に出るのかなとふわふわした感じ」と初々しい表情を見せた。

 CMに出演したり、映画主題歌に楽曲が起用されたりするなどメディアへの露出が増えた3人。宮崎は「曲を作ってツアーを回ってと、これまでとやっていることは変わらないけれど、規模が大きくなった」と幅広い層に楽曲が届いていることを実感した様子。大舞台を前に、全国の人に「曲を聴いてほしい」と呼び掛けた。

 サポーターと公言しているフロンターレがサッカーJ1リーグで優勝したことについて聞かれると、宮崎は「うれしかった。いまでも優勝した瞬間の動画を見たりする。忘れられない1年になった」と満面の笑みを見せた。

 SHISHAMOは、川崎市立川崎総合科学高校の軽音楽部で一緒だった宮崎、ベースの松岡彩、ドラムの吉川美冴貴が2010年に結成。13年11月にアルバム「SHISHAMO」でデビューした。10代を中心に人気を集め、16年1月には東京・北の丸の日本武道館で9千人を集めて単独ライブを行うなど活躍の幅を広げている。

 第8期の川崎市民文化大使にも選ばれており、2018年7月28日には等々力競技場でワンマンライブを行うことも決まっている。

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