出前57年、街の名物に そば屋店主・川内さん

県庁周辺の名物おじさんとして、出前を続けて57年になる川内さん=宮崎市橘通西2丁目・生そば紀州屋

 「はい、200万円」とおどけて釣りの200円を差し出す。18歳からそばの出前を続けて57年。県庁などの官公庁ではおなじみの名物おじさんだ。「みんな私の名前は知らんはず。だけど頑張れば誰かが見てくれ、応援してくれる。だからやってこられた幸せな男」。白い調理服が板についた川内利昭さん(75)は、にっと笑った。

© 株式会社宮崎日日新聞社