2017年も残すところあとわずか。
ここでは、当編集部員たちが今年のサッカー界のMVPを選んでみた。
編集部I
ネイマール(PSG)
【コメント】
3月にバルサがPSG相手にやった伝説的な大逆転劇の主人公だったネイマール。
まさかその数か月後に相手チームへ移籍することになるとは…。
キリアン・エンバッペの大活躍も非常に印象的だったが、今年は良くも悪くもネイマールの話題に振り回された1年だった。
編集部O
村井満(Jリーグ チェアマン)
【コメント】
世界まで広げると一つに絞るのが難しかったため、日本から。
Jリーグにとって非常に大きな転換点となった『DAZN』との契約。開幕当初は混乱があったものの徐々に落ち着き、シーズンが進むにつれてサービス面も向上。1シーズン制に戻ったJ1は劇的結末を迎えた。
もちろん結果がまだ見えない部分は多く、「正しかった」というには早い。ただ、Jリーグに変化が必要だったことはたしかで、この難しい決断をした村井満チェアマンを契約自体は昨年だったが改めてMVPとして挙げたい。
編集部H
ジャンルイージ・ブッフォン(ユヴェントス)
【コメント】
今年もビッグイヤーを掲げられず、さらに史上初の6大会連続ワールドカップ出場を逃したブッフォン。しかし誰に恨み節をぶつけるでもなく、超一流の男が涙を流して国民に謝罪する姿には心打たれた。
彼のような選手を見るとサッカーを純粋に楽しんでいた頃の自分が甦る。敗者は忘れ去られる残酷な世界ではあるが、それでも“悲劇”がこの競技を彩る美しい側面の一つであることは確かであろう。
編集部S
ジャンルイージ・ブッフォン(ユヴェントス)
【コメント】
UEFAチャンピオンズリーグ制覇とワールドカップ出場という、二つの偉業達成をあと一歩のところで逃したブッフォン。
しかし、試合に敗れても相手を讃える姿勢はファンを感動させた。なぜブッフォンが世界のトッププレーヤーたちから一目置かれる存在なのかが窺い知れた。
編集部K
ナースル・アル・ハライフィ(PSG 会長)かカタール
【コメント】
本当の意味でアジアマネーがヨーロッパを追い越した年になったと言えるだろう。
これまでは、彼らが金を持っているとは言っても世界最高ではなかった。
しかし中国はテベスとマルチェロ・リッピに世界最高額年俸を支払い、カタールはネイマールを世界最高額の移籍金でPSGに引き入れた。
まさにパワーバランスは大きく変わった。その主役は2022年にワールドカップ開催を控えるカタール、QSIとBeINのトップであるナースル・アル・ハライフィだった。
編集部T
都倉 賢(北海道コンサドーレ札幌)
【コメント】
JリーグではSNSなどを駆使して話題を生み出す選手として槙野智章が代表格であったが、そこに食い込んできたのが都倉賢であった。
その積極性はサッカーメディアとしては大変有難いもので、「何か特別章を与えたい」と思うほどだ。
海外と比較すると、日本の選手は露出していこうという姿勢が薄い印象があり、子供たちのヒーローを兼務する存在が少ない気がするが、その理由の一つが彼らの話題提供の少なさにあると思う。
サッカー選手の一挙一動が連日のように取り上げられる世界となった時、日本は初めてサッカー先進国の仲間入りを果たせるのではないだろうか。
そういう意味でも、アクティブに情報発信を行う彼らの活躍には今後も期待していきたいし、我々も可能な限り“拾いまくりたい”ところだ。