駐車場用地売却へ 横須賀市、中心部にホテル誘致目指し

 横須賀市は中心市街地にホテルを誘致するため、現在時間貸しの「三笠駐車場」として暫定利用している同市小川町の市有地を売却する。市は「宿泊能力を向上させ、観光客の消費拡大につなげたい」としている。

 敷地面積は約1030平方メートルで、33台が止められる。1987年4月に近くにある三笠公園の駐車場としてオープンし、2013年からは時間貸し駐車場として西武造園が、翌年からは市の外郭団体「シティサポートよこすか」が運営を続けている。

 16年度の利用台数は1万5338台あり、収入は1276万円だった。来年3月には閉鎖し、その後条件付きの一般競争入札を行う予定で、18年度には売却の手続きをとりたいとしている。

 市は中央エリアへのホテル誘致を積極的に行っており、これまで具体的に進出の意向を示した事業者はいたが、条件に合う土地がなかったため実現に至らなかった。今回は誘致の可能性が高く見込まれるとして売却を決定。ビジネスホテルなどを想定しており、市商業・市街地振興課は「ホテルを誘致して中心市街地のにぎわいをつくりたい」と話している。

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