戌ちなむ動植物が集合

 干支(えと)の「戌(いぬ)」にちなみ、イヌ科の動物の剥製やイヌに関連した名を持つ植物を集めたトピックス展示「イヌ・犬・戌年」が、横須賀市自然・人文博物館(同市深田台)で開かれている。14日まで。

 かつて三浦半島に多数生息していたものの、環境の変化で1980年代後半から見られなくなったイヌ科の野生ほ乳類「ホンドギツネ」のはく製や、人間が品種改良したことでイヌになったとされるオオカミの頭骨レプリカなど7点が並ぶ。

 市内でも見られる「イヌザクラ」「イヌビワ」という植物の押し葉標本も展示。植物の名前に付く場合、「イヌ」は「本物と比べて役に立たない」という意味があるといい、「サクラには見えないが、サクラの仲間」「ビワよりもおいしくない」などユニークな解説が添えられている。

 博物館の所蔵品のほか、関係団体から募った飼い犬の写真を並べた「よこすかのワンちゃん写真パネル」も設置。自慢の愛犬たちのかわいらしい写真30枚ほどが並ぶ。

 新年の開館は4日から。問い合わせは、同博物館電話046(824)3688。

© 株式会社神奈川新聞社