3年目左腕、ドラ1遊撃手、育成出身選手も…ロッテ2018年期待の若手

左から成田翔・平沢大河・大木貴将【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

2017年パ・リーグ最下位、井口新監督で臨む新シーズン

 昨季限りで現役を引退した井口資仁を新監督に据える2018年のロッテ。4年間で3度日本一になったソフトバンクのイロハを知る鳥越裕介コーチ、清水将海コーチを招聘。井口監督の恩師でもある金森栄治氏を打撃コーチに据え、新指揮官を支える体制を作った。

 昨季は開幕から低迷し、歴史的な貧打に悩まされて借金34の最下位に終わった。巻き返しを図る井口体制1年目。王者ソフトバンクに立ち向かうためには戦力の充実が必須となる。助っ人補強では、ドジャース、ブルージェイズなどに在籍し、メジャー通算11試合登板のマイク・ボルシンガー投手、マリナーズやレッドソックスに属したエドガー・オルモス投手を獲得した一方で、打者の補強についてはまだ知らせは届いていない。

 さらには、新戦力の台頭も必要不可欠。昨季ドラフト1位の佐々木千隼投手、同ドラフト2位の酒居知史投手には、ローテの中心として投げてもらわなければならないところ。このほかに、台頭が期待される若手は誰か。年が明けた2018年、ルーキーを除いて、楽しみな若手3選手をピックアップしてみよう。

平沢は今季も50試合に出場、そろそろ殻を破りたい

○成田翔投手
 2015年のドラフト3位で秋田商高からロッテに入団したイキのいい左腕。1年目はじっくりと育てられて、イースタンリーグ7試合に登板。2年目の昨季はイースタンリーグ19試合に投げて3勝3敗、防御率3.05の成績を残した。9月6日の西武戦の延長10回にプロ初登板を果たすと、9月29日のオリックス戦で初先発。オリックスのマレーロにNPB通算10万号本塁打を浴びた。170センチと小柄ながら、3年目となる2018年シーズンの躍進に期待されている。

○平沢大河内野手
 成田と同期入団のドラフト1位。仙台育英高から入団し、今季が3年目となる遊撃手である。1年目から1軍の舞台を経験し、昨季も50試合に出場しているものの、定位置獲得には至っておらず、119打数21安打1本塁打3打点、打率.176の成績に終わっている。期待度の高さもあり、そろそろ殻を打ち破ってレギュラーの座を射止めて欲しい選手だ。

○大木貴将内野手
 2015年の育成ドラフト1位でロッテに入団した内野手。拓大広陵高から日本大学に進学したが、中退し、1年のブランクの後に2013年から四国アイランドリーグplusの香川に加入した異色の経歴を持つ。ロッテに入団した1年目の7月末に支配下契約を勝ち取り、今季はイースタンリーグで3位タイとなる24盗塁をマークした“スピードスター”である。昨季9月21日に1軍初出場を果たし、同29日には初先発を遂げ、初安打初盗塁を飾った。今季以降の飛躍を期待させる選手の1人だ。

(Full-Count編集部)

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