3日は日本海側中心に雪(雨) 5日(金)は太平洋側でも

3日11時の推定気象分布によると、本州付近は雪(雨)の範囲が太平洋側の一部にも広がっている様子がわかります。これに、地上の風と850ヘクトパスカルの風を照合してみると、おもに風が強く吹いている地域周辺に雪雲が入り込んでいます。風の要素はとても大事なのです。

関東平野は西側に高い山が連なっているので、少々の風の強さくらいでは天気に変化をもたらすことは難しい。むしろ、風が2方向から収束した場合や、上空にかなり強い寒気が流入した場合、大気の状態が不安定になり雲が発生することがあります。

もう1つ、関東で雪雲ができるパターンは、南岸を低気圧が通ること。からっ風が吹いている今日からは想像しにくいのですが、実はあさって(5日・金)の後半は太平洋側に降水をもたらす雲が通る予想です。きょうとは、ずいぶん異なる天気なので、なるべく早めに意識しておきましょう。関東はあまり降水自体が掛からない可能性もありますが、油断は禁物です。

気象予報士・高橋 和也

画像について:推定気象分布(3日午前11時)「出典:気象庁ホームページ」・同時刻の地上気圧配置、地上と850hPaの風

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