2017年の『陸王』で前人未踏の2連覇を成し遂げた伊藤巧さん。そのメインパターンとなったのが、ヘビーウエイト&ロングリーダーを使用した「ヘビーキャロライナリグ」。そのテクニックはもちろん気になるのだが、これからの時期でも通用するのか?「全然余裕です! だってライトリグですから!」。ヘビキャロがライトリグ!? 一体どういうこと???
「自由なリーダー」が最大のメリット。シンカーとリーダーで変幻自在のリグ!
フィネスなヘビキャロは誰でもできるライトリグ
ルアマガ2018年1月号掲載の「陸王」決勝戦。唯一2日間ともリミットメイクを果たし、その10尾中9尾を釣り上げた伊藤さんのテクが「ヘビーキャロライナリグ」。冷え込みが厳しい晩秋に炸裂した釣りだが、果たして冬にも効いてくるテクなのだろうか?
全然効きますよ。というのも使うワームは小さいので深い所でライトリグをやっているのと同じなんですよ。逆にライトリグだとボトムが取りにくいような場所では、キャロの方が釣れるくらいだと思います。
確かにリーダーの長さもあって投げにくいという点はあるんですが、コツさえ掴めば誰でも簡単にミドルレンジからディープレンジの小さな変化を直撃できるリグ。それでいてリーダーが自由だから動きは極めてナチュラルで食わせの間も与えられるし、シンカーの重さを活かしたリアクションも仕掛けられる万能なリグがヘビキャロなんです。
元々、このフィネスなヘビキャロは斎藤真也さんをはじめとする、房総のロコたちがやっていたテクなんですよ。(伊藤巧さん、以下同)
房総発祥のテクといえば、パワーフィネスをはじめ、伊藤さんが積極的に取り入れている釣りがあるが、今回のヘビキャロは冬に使われるリグなのだろうか?
いや、一年中です。でも単純に冬って魚のレンジが下がるし、食う時合が短くなってくるっていう時に対しても、バスがいるレンジまで素早く落とせて、食わせとリアクションを兼ね備えているという、理にかなったリグ。
特に陸王の時のような、バスがシャローのブッシュカバーに入らなくなって、沖のハードボトムやオダ、消波ブロックのようなストラクチャーに付くようになったらすごく強いです。
ヘビーキャロライナリグといえば、フラットエリアを広くサーチするイメージが強く、消波ブロックのようなピンスポットを狙うとなるとあまりピンと来ないものだが…。
もちろん、フラットや水門の沖に張り出したハードボトムは得意ですが、岩盤やブレイクのような高低差のあるところや、消波ブロック、オダ、橋脚など、基本的にはどこでも使えますよ。要はシンカーのウエイトとリーダーの長さをちゃんと調節すれば、どこでも撃てて、ナチュラルにもリアクション的にも誘えるのがこのリグの強みなんです。
ヘビキャロのメリットをまとめると…、
ディープのライトリグ
リーダーがフリーになるというキャロライナリグのメリットを活かし、フィネスワームをヘビーウエイトで操作するライトリグ感覚の釣り。
底が取りやすい
基本は21グラムというヘビーウエイトを使用するため、ボトムの変化を誰でもしっかり感知できる。
ミドル~ディープの変化を直撃
ファーストブレイクはもちろん、沖のセカンドブレイクや沈船、オダなど、岸釣りでも沖の変化を釣りやすい。
食わせとリアクションの両立
リーダーフリーを活かしたナチュラルなアクションと、ヘビーウエイトのスピードを活かした緩急でリアクション要素も兼ね備える。
チェックが早い
シンプルに言えば、シンカーがスタックする場所では仕掛けていき、それ以外はズル引きの釣りなので、チェックも早く、地形や変化を把握しやすい。
伊藤さんの使用タックルはコレだ!
攻撃的&守備的ヘビキャロで死角なし!
僕がこの釣りに持っているテーマは「誰でもできるライトリグ」。なので、厳寒期にこの釣りをマスターしたらハイシーズン、特に春や秋なんてバイトが冬ほどシビアじゃないからめちゃくちゃイージーですよ!
2017年の陸王を制した伊藤巧さんのウイニングテク「ヘビーキャロライナリグ」。『ルアーマガジン2018年2月号』では、その使い方をさらに深掘りしている。
【フラット編】フラットエリアのヘビキャロは、小さな変化やブレイクに仕掛けていく、超攻撃的フィネス!
【穴撃ち編】前人未投の最深部へ落とし込み、フリーフォールで食わせる守りのフィネス
その他にも微に入り細にわたりヘビキャロについて解説。この冬、ヘビキャロを極めてみたいアナタは必読だ!
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