金属行人(1月4日付)

 2018年が明けた。新年が鉄鋼・非鉄金属業界にとって実りある年になることを切に望みたい。今年は戌年。犬は社会性があり、忠実な動物だ。人との付き合いが古く、親しみ深い動物でもある。業界内で「趣味は犬。愛犬との時間が最高に幸せ」と話す人も多い。弊紙恒例の「今年の年男」シリーズでは、何人の方が愛犬との写真を載せるだろう▼犬はお産が軽いとされることから、安産には戌の日が吉日とされる。戌の干支の人の特徴は「勤勉で努力家」だそうだ。世の中の変化が激しい中では、新たな価値や機能を生み出すことが重要だ。鉄の世界で言えばEV化へのシフトが進んで需要構造が変化するなど、メガトレンド変化も進行中。知恵や工夫が大きな変化を生み出すケースも見られ、「何かを始める」スタートの年にしたいものだ▼生み出す場合に安産を願うのは当然だが、生みの苦しみを経験することもある。身近な例になるが、昨年末は弊社の社員家族で出産が相次いだ。出産は一大イベントで、無事に産まれてくるだけでも大変なこと。ただそれはスタート地点に立ったにすぎない面もある。自分も初心に帰って「一年の計は春にあり、一生の計は勤にあり」の戌年らしい勤勉精神でいきたい。

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