“復活の天才”はイングランド代表に必要か スタイルに100%合っていないとの指摘も

アーセナルで好パフォーマンスを見せるウィルシャー photo/Getty Images

アーセナルMFジャック・ウィルシャーのパフォーマンスが上がってきている。近年は負傷離脱が多かったが、現在は中盤で継続的にプレイしており、3日のチェルシー戦では強烈な先制ゴールも記録。このままいけば2018ロシアワールドカップを戦うイングランド代表のメンバー入りも可能だろう。

英『TalkSport』によると、クラブOBのデイビッド・シーマン氏も「代表監督のサウスゲートはジャックがプレイしていなければ招集はできないと言っていたが、今彼はプレイしている。彼がチームに入れない理由はないだろう」と語っている。ウィルシャーの才能はイングランド国内でも高く評価されており、やや創造性に欠けるイングランドの中盤にはピッタリの選手と言える。

しかし米『ESPN』は、ワールドカップで強豪と対戦した際にもウィルシャーは同じように輝きを放てるのかと疑問視している。同メディアもウィルシャーの才能は評価しているが、今のアーセナルのプレイスタイルは100%合っているとは言えないと指摘。よりポゼッションを大切にするマンチェスター・シティ、バルセロナならもっと活躍できるはずと主張している。つまり攻守の切り替えが激しく、アップダウンの多い展開でウィルシャーが満足にプレイできるか疑問視されているわけだ。

ワールドカップではブラジル代表、スペイン代表、フランス代表、ドイツ代表などイングランド以上にタレントを揃える実力国もある。そうした強豪と対戦した際、守備に強みのないウィルシャーを起用する策が正しいのかどうかは微妙なところだ。同メディアはまだそうした部分をプレミアリーグの戦いではっきり見ることができていないと分析しているようだが、ウィルシャーはイングランド代表に必要な人材か。

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