スケボー犬大ちゃん ギネス更新やCMで活躍 戌年記念インタビュー 茅ヶ崎市

昨年12月に新調したスケボーに乗る大ちゃん

 2018年は戌年。昨年テレビ番組でギネス世界記録を更新し、CMなどにも出演している「スケボー犬」の大(だい)ちゃん(5)=ブルドック・オス=と飼い主の斉藤マリエさん(71)=茅ヶ崎市浜之郷在住=、ドッグトレーナーの時崎昭吾さん(35)に、これまでの道のりや今年の抱負を聞いた。

 テレビCM出演を経て、昨年8月に日本テレビで生放送された「24時間テレビ 愛は地球を救う」へ出演した大ちゃんは、番組内でスケートボードに乗って32人の股抜きに成功し、ギネス世界新記録を更新。さらに10月に放送された同局の「行列のできる法律相談所」では、股抜き33人に記録を塗り変えた。

 その後も人工知能搭載スピーカー「Google Home」のPR動画に出演し、11月から動画共有サイト「YouTube」上に公開されると再生回数が150万回を突破するなど、活躍の場を広げている。

ギネスへの挑戦

 大ちゃんは、小さい頃から散歩やサッカーなどの運動が好きで、公園で子どもたちが乗っていたスケボーに興味を持ち、1歳からスケボーを始めた。マリエさんら家族や大ちゃんのしつけを行うドッグトレーナー・時崎さんの指導を受けながら、半年後には自らの足で漕ぎ、方向転換もできるほどに。「大ちゃんは飲み込みが早く、週に1回ほどの訓練で見る見る上達した」と時崎さん。スケボーに乗る姿を「YouTube」に投稿すると、動画を見た広告代理店からオファーが届き、ベアリング製造企業・NTN(株)のCMに出演。そのCMが話題となってギネス挑戦企画に抜擢された。

 ギネスに挑戦した当日のことを、時崎さんは「緊張のせいかリハーサルではなかなか上手くいかなかったのに、本番では一発で成功して驚いた」と振り返り、マリエさんは「収録の長い待ち時間など慣れない環境の中でも頑張って達成できた大ちゃんを誇らしく思う」と喜んだ。

家族の中心に

 普段は、車で広い公園へ出掛けて散歩することが多い大ちゃん。散歩の時間になると車の前に座って出掛けるのを催促するほど楽しみにしているという。

 マリエさんの夫・勝一さん(73)は、大ちゃんと一緒に散歩をすることで体が鍛えられ、以前から悩まされていた腰痛が和らぎ、今では苦も無く歩き回れるようになった。二人の娘たちやその家族も大ちゃんに会いにたびたび斉藤さん宅を訪れ、正月には親戚中が集まって大ちゃんを囲んで写真を撮る。夫婦で言い合いになった時には、大ちゃんが間に入って仲裁することもあるそうで「大ちゃんは大切な家族の一員。皆の笑顔の中心になっている」とマリエさん。

 今年の大ちゃんの抱負を聞くと、マリエさんは「実は今後の目標は記録を伸ばすことではなくて、大ちゃんに長生きしてもらうこと」と話し「テレビやCMに出て大活躍してくれた大ちゃんには日々の活力をもらいました。これからは一緒に長生きして元気を与え合える家族でいたい」と頬を緩ませた。

時崎さん、大ちゃん、斉藤さん(左から)

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