町田市 還暦迎えさらに発展 人口6万から42万に 町田市

1958年2月1日、町田市誕生を祝し、原町田地区で行われた提灯行列=写真はすべて町田市提供

 2月1日、町田市は市制施行60周年を迎える。1958(昭和33)年に人口6万人からスタートした市は、現在42万人の一大都市へと大きく姿を変えた。

 住民基本台帳によると、2017(平成29)年12月1日現在、町田市の人口と世帯数は次の通り。人口42万8860人(男性21万317人、女性21万8543人)、市内には19万4074世帯が暮らす。

 町田市が誕生した1958(昭和33)年の人口が6万957人(男性3万540人、女性3万417人)だったので、60年間でその数は約7倍に増えたことになる。世帯数は当時が1万2942であり約15倍にもなった。

 市の発展はJR(当時は国鉄)横浜線と小田急線の2本の鉄道によるところが大きい。横浜線は1908年、小田急線は27年に開通。横浜線の駅名は「原町田駅」で小田急線は「新原町田駅」であった。原町田駅周辺は再開発地区となり、80年に丸井、東急百貨店が進出して風景が一変。人口は30万人を超え、両駅名は「町田駅」に統一された。2016年度のデータでは、小田急町田駅の1日平均乗降人数は29万1802人で新宿駅に次ぐ2位となっている。

 市の人口は64年ごろから年に約1万人ずつ増えていく。鶴川団地、山崎団地、藤の台団地の建設による増加が著しく、69〜71年の3年間は年に約2万人を超える人口増加につながった。大型団地の建設は若い世代を市に呼び込み、子どもの数も増えていった。

 還暦を迎える町田市―。市制60周年の2018年、ラグビーW杯の19年、五輪・パラリンピックの20年を「未来を見据えた3年」と位置付け、市民・地域・企業・団体等による新たなチャレンジを応援する。

この道の先に小田急線の「新原町田駅」がある。右手建物の裏手の道は第二踏切へとつながる(1955年ごろ)

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