長崎・波佐見高、年賀状甲子園「ベスト4」

 プロのイラストレーターが審査する「第9回年賀状甲子園2018」で、初出場した長崎県立波佐見高美術・工芸科の生徒3人が県勢過去最高となるベスト4に入った。出品した2年生の岩永梢さん(16)は「審査が進むたびにドキドキしていた。上位に入れてうれしい」と喜びを語った。

 年賀状甲子園は高校生に手描きの文字の良さを再認識してもらうことを目的に開催。3人一組で三つの部門に出品する。今回は全国から約90校が参加した。審査項目は▽デザイン性▽メッセージ性▽独創性-など。予選は無作為に選ばれた複数の学校の作品を生徒同士が相互採点、決勝トーナメントはプロのイラストレーターが採点した。

 同校からは写真部門に岩永さん、テーマ部門に2年生の山口千奈さん(17)、デザイン部門に1年生の吉岡春菜さん(16)が出品した。岩永さんは茶畑と朝日をバックに愛犬と一緒にパチリ。山口さんはプロ野球の西武ライオンズの若手選手の応援をテーマに、力強く色鮮やかな作品に仕上げた。吉岡さんは縁起物の「一富士、二鷹(たか)、三茄子(なすび)」のかぶり物をしたかわいらしい犬のイラストを描いた。

 3人を代表し、岩永さんは「今年も個性を大事にし、楽しく作品づくりに取り組みたい」と意気込みを口にした。

 県勢はこのほか、県立佐世保商業高がベスト16に入った。

年賀状甲子園で「ベスト4」の波佐見高、吉岡さんの作品(右上)、岩永さんの作品(右下)、山口さんの作品(左)

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