<レスリング>4.8~9男子フリースタイルW杯(米国・アイオワ)にイランが繰り上げ参加

リオデジャネイロ・オリンピックの74kg級に続き、昨年の世界選手権86kg級を制したイランの第一人者、ハッサン・ヤズダニ

 米国レスリング協会は1月4日のホームページで、4月7日(土)~8日(日)にアイオワで行なわれる男子フリースタイルのワールドカップに、トルコが辞退し、世界選手権の国別対抗得点で9位だったイランが繰り上がって参加することを発表した。

 ワールドカップは、前年の世界選手権の国別対抗得点の1~8位の国が参加して行なわれる(開催国が含まれていない場合は、1~7位と開催国)。トルコは4位だった。辞退の理由には触れていない。

 イランは昨年の大会まで6年連続優勝を達成していた強豪国だが、昨年の世界選手権は新旧交代がうまくいかず、86kg級で優勝者が出たものの、国別対抗得点は9位に終わっていた。

 イランと米国は国交がないが、レスリングでは友好国。2014~16年にロサンゼルスでワールドカップが行なわれた時にもイランは参加。昨年2月のイラン大会(ケルマンシャー)は、トランプ大統領のイラン人入国拒否問題があり、一時はイランが米国の入国を拒否したが、最終的に入国でき、試合後は選手同士が仲のよさをアピール。世界のメディアが注目する中で「レスリングは政治を超えるスポーツ」であることを訴えた。

 米国レスリング協会は、イランが米国での大会に参加することで「よりメディアの注目が集まる」と、大会の盛り上がりを期待している。

 ワールドカップの参加国は、米国、ロシア、ジョージア、アゼルバイジャン、日本、キューバ、カザフスタン、イランの8ヶ国。日本は2014年以来、4年ぶりの参加となる。

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