「本の福袋」大人気 1時間で貸し出し完了、都筑図書館

 新春恒例の「本の福袋」企画が5日、横浜市都筑区の都筑図書館で行われ、用意した56セットがわずか1時間で貸し出しを終える盛況ぶりを見せた。

 利用者に読書ジャンルの幅を広げてもらおうと始めた催しで、今年で4回目。子ども(幼児から小学校高学年まで8区分)向け30セット、ティーンズ(10代)向け4セット、大人向け22セットを用意した。

 内容に共通点がある本を3冊まとめて英字新聞で包み、その表面に「いぬ年だから。」「おいしい江戸時代」「もう一度読むべき名作」などと中身のヒントになるテーマを張り付けた。テーマと中身の本は同館の司書が考えたほか、利用者からもアイデアを募集し、約10セットを採用した。

 この日は午前11時の貸し出し前に行列ができ、開始後は来館者がテーマを頼りに“福袋”を手にし、正午すぎには全てに借り手がついた。母と来館した小学1年生の女児(7)は、「せかいで一ばんほしいもの」とのテーマが張られた包みを手に「家で読むのが楽しみ」と話していた。

 同館はまた、テーマごとの本の中身を館内で公表し、読んでみたい人に同じ本を貸し出すサービスも行う。問い合わせは同館電話045(948)2424。

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