菜の花、富士新春の競演 二宮

 早咲きの菜の花が、新春の吾妻山公園(神奈川県二宮町)を彩っている。6日には町観光協会主催の「菜の花ウォッチング」が始まり、関連イベントが開催される。

 町の担当者によると、開花は五分咲き程度で、昨年9月の長雨や11月の冷え込みで生育が十分に進んでおらず、見頃は今月中旬にずれ込むという。それでも、標高136メートルの山頂を360度ぐるりと囲む6万株の黄色い花は、たくさんの人を魅了している。

 「黄色が映えて富士山も見え、子どもたちと毎週登っている。二宮が一番自慢できる季節が来ましたね」と盛んにシャッターを切っていたのは、近くに住む藤間正博さん(42)。三浦半島から伊豆半島まで相模湾を一望し、富士山や丹沢、箱根の山々と菜の花の競演が撮影できるポイントとあって早朝から大勢の散策客が足を運んでいる。

 「ウォッチング」は2月12日までだが、菜の花自体は3月いっぱいまで楽しめる。期間中の土・日曜、祝日は、近隣施設で地場産品の展示販売、各種関連イベントなどが展開される。

 問い合わせは、町観光協会電話0463(73)1208。

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