上田西が選手権4強の上田市、Jリーグは松本と長野どちらのホームタウン?

第96回全国高校サッカー選手権大会は1月5日、準々決勝4試合が開催。

上田西(長野)は明秀日立(茨城)と駒沢陸上競技場で対戦し、先制を許すも3-2で逆転勝利。長野県勢初となるベスト4進出を果たした。

今回が12年ぶり2回目の選手権出場となる上田西。

監督は2003年から2005年にかけてヴァンフォーレ甲府でプレーした元Jリーガーの白尾秀人。2016年に就任した37歳の若き指揮官のもと、京都橘(京都)、帝京大可児(岐阜)、そして明秀日立を破り、県勢初の快挙を成し遂げた。

そのインパクトは、地元の信濃毎日新聞が号外を発行したほど!

いよいよ埼玉スタジアム2002が舞台となる6日の準決勝では、前回準優勝の前橋育英(群馬)と対戦。“隣県対決”で初の決勝進出を目指す。

ところで、“お隣”といえば、上田西高校がある上田市において気になることが。

「真田三代発祥の地」として知られる上田市。長野県内でも長野市、松本市に次ぐ3番目の規模を誇る都市であるが、実は長野・松本の両市とそれぞれ北部と西部で接している。そして、長野にはAC長野パルセイロ、松本には松本山雅FCがあり、両者は『クラシコ』という映画にもなったように、歴史的に「信州ダービー」な間柄。

Jリーグクラブは近隣の市町村がホームタウンに入っていることが多く、となると上田市は果たしてどうなっているのか…。

この機会にということで、恐る恐る調べてみた。

【次ページ】公式サイトを見てみると…

Jリーグ公式サイトで両クラブの「活動区域/ホームタウン」を見てみると…。

AC長野パルセイロ

長野県/長野市、須坂市、中野市、飯山市、千曲市、坂城町、小布施町、高山村、山ノ内町、木島平村、野沢温泉村、信濃町、飯鋼町、小川村、栄村、佐久市

松本山雅FC

長野県/松本市、塩尻市、山形村、安曇野市、大町市、池田町

上田市は…ない!

そう、上田はどちらのクラブのホームタウンにもなっていないのだ。なんだか…よかった。

そもそも上田も歴史のある街であり、奈良時代に最初の国府が置かれたのが上田だという説もある。また、長野・松本の両市と結びつきがあるため、「どちら側」とはっきりさせづらいことは想像しがたくない。隣接しているだけに特に…。

おそらく当分は“中立地”の状態が続いていくのではないかと思われる。

ちなみに、上田は上田で、上田市をホームとする上田ジェンシャンというクラブが存在。英語で長野県花のリンドウを意味する彼らは、2018シーズンから北信越1部リーグに復帰しており、アルティスタ東御との「東信ダービー」が2年ぶりに復活している。

信州のサッカーとしてこちらも今年は楽しみだ。

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