カネミ油症 検診に209人 県内、本年度12人増

 カネミ油症患者の健康状態を調べる本年度の油症検診が18日、長崎市滑石1丁目の県西彼保健所であり、本年度分の県内の検診が終了した。7月の五島市玉之浦、奈留両町と合わせ、本年度は計209人が受診。前年度に比べて12人増えた。

 県生活衛生課によると、内訳は認定患者140人(前年度比14人減)、未認定患者69人(同26人増)。地域別では玉之浦町81人(同3人減)、長崎市70人(同7人減)、奈留町58人(同22人増)。

 油症検診は全国油症治療研究班(事務局・九州大)の委託を受け、県が毎年実施。内科や皮膚科などの臨床検査とダイオキシン類の血中濃度や骨密度などの検査がある。未認定患者の認定診査も兼ねており、今回の結果を基に県油症対策委員会が年度内に認定の可否を判断する予定。

(2016年8月19日掲載)

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