この冬、7000万ポンド(107億円)以上の移籍金でサウサンプトンからリヴァプールへ移籍したオランダ代表DFフィルヒル・ファン・ダイク。
ここでは、『Squawka』による「サウサンプトンがファン・ダイクの100億円を費やしうる3つの策」を見てみよう。100億円の3つの使い方…というような感じだ。
FWダニエル・スターリッジとDFアルフィー・モーソンの獲得
リヴァプールは“Fab Four”であるコウチーニョ、サラー、マネ、フィルミーノが好調で、若手ドミニク・ソランケもゆっくりながら成長している。
それにより、スターリッジの余地はほとんどなくなっている。ローン移籍がありうると伝えられるなか、別のオプションも。
それはセインツがギャンブルに出て、このストライカーを買い取るというものだ。
FWチャーリー・オースティンはまずまずよくやっているが、彼以外ではセインツの攻撃陣には厚みも質も欠けている。アイルランド代表FWシェイン・ロングはほぼ1年間リーグ戦でゴールがなかったし、イタリア代表FWマノロ・ガッビアディーニも今季は不発気味だ。
一方でスターリッジは9試合で21本のシュートを放ち、2ゴールをマークしている。
残りのファン・ダイク資金は、彼の適切な代役としてスウォンジーDFモーソン獲得に費やすことができる。
2500万ポンド(38億円)の評価額がついている23歳の長身CBは、今季のスワンズで傑出している数少ない選手のひとりだ。
モーソンはフィールドプレイヤーとしてチームで唯一フルタイム出場しており、チームトップの守備的アクションを記録。
ファン・ダイクより3歳若い彼は、サウサンプトンの守備の問題を長期に渡って解決しうる存在だと証明されるだろう。
DFクルト・ズマとFWセオ・ウォルコットの獲得
ファン・ダイクの代役としてのもうひとりの候補はフランス代表DFのズマだ。
今季チェルシーからストークに貸し出されると、マーク・ヒューズ監督のもとで印象的なパフォーマンスを披露している。
ただ、チェルシーでの将来は不透明だ。コンテ監督の3バックではギャリー・ケイヒルとセサル・アスピリクエタが主力の座をガッチリ確保。そこに若きデンマーク人DFアンドレアス・クリステンセンがレギュラーとして台頭してきた。
そのため、ズマの居場所はない。そういった状況を考えれば、23歳のDFが夏に退団する可能性はありうる。そして、その移籍金が適性なものであれば、チェルシーも売却を余儀なくされるだろう。
莫大な補強費を得たセインツ。その資金をウォルコットとの“再会”に費やすのは最高の機会かもしれない。
彼は2006年にサウサンプトンからアーセナルへ移籍した選手だ。ガナーズで11シーズンを過ごしたが、加入当初の期待に本当に応えることはまだできていない。
ヴェンゲル監督からの寵愛を失ったウォルコットだが、まだ28歳。W杯出場に向けて出場機会を欲している彼と、攻撃陣が苦しんでいるサウサンプトン。両者にとっていい取引になりうる。
DFライアン・セセニョンとMFニコ・ガイタンの獲得
セインツは将来を期待される超新星セセニョンに興味を持っているとされている。
左SBとウィングでプレーできる彼はまだ17歳という若さながら、マンチェスター・ユナイテッドやトッテナムらビッグクラブも関心を抱いている。
ただ、ベイルやウォルコット、ララーナのケースで証明されているように、サウサンプトンはメガクラブ移籍への“踏み台”として最適の地だ。クラブにとっても選手にとっても最善の取引になるだろう。
昨季ベンフィカからアトレティコへ移籍したガイタン。だが、出場機会は乏しく、それに不満を抱いていると伝えられている。
まだW杯出場へ望みを持っている彼にセインツはオファーを送るかもしれない。ただ、エヴァートン、クリスタル・パレス、ウェストハムなどのプレミアクラブも彼に関心を持っているとも。
FIFAからの補強禁止処分が明けるアトレティコは冬にジエゴ・コスタとビトーロを登録する。そのためにスカッドに余地を空けたいはずで、ガイタンは放出候補の筆頭と言える。