安全願い湖上疾走 芦ノ湖で「湖水開き」

 箱根町の芦ノ湖で5日、湖上での1年間の安全を祈願する「湖水開き」が執り行われた。芦ノ湖周辺の観光協会などでつくる芦ノ湖・芦之湯地区観光連絡協議会の主催で、60回目。

 大学生や地元事業者ら約200人が参加。箱根神社の宮司が湖畔で祝詞を上げて安全を祈願した後、学生が神官に扮(ふん)し、水上スキーで湖上を疾走して芦ノ湖を清めた。

 同協議会によると、雪がちらついたこの日の気温は2・3度、水温は6・5度。「例年より厳しい寒さ」というが、アニメのキャラクターや宇宙人に仮装した学生ら6人は「初滑り」を楽しんだ。

 神官役を務めた国学院大水上スキー部1年の江口大樹さん(19)は「寒かった」と苦笑しつつ「全国の人が1年間、けがなく水上スキーを楽しめたら」と話していた。

© 株式会社神奈川新聞社