生活助ける「結びの技」 川崎、民家園で特別展

 暮らしの中で培われた縄やひもを結ぶ技術を伝える特別展示「結び展」が、川崎市立日本民家園(同市多摩区枡形)で開かれている。くぎを使わずに建てた古民家の屋根や壁を支えていた知恵を一堂に紹介している。

 古民家と建築用足場の模型が設けられた会場には、とび職人の協力で高所作業に使われた「より結び」「はこ結び」などを再現した。生活に欠かせなかった米俵の「かます結び」、漁船をもやう「もやい結び」、とっくりの「ま結び」も紹介。昔の便利な結びの見本30例が展示され、用意されたひもで練習することもできる。

 東京都狛江市から息子2人と訪れた男性会社員(40)は「どれも難しそうだが、マスターすれば生活の役に立ちそう」と、結びに挑戦していた。

 展示は5月27日まで。職員による展示解説が1月27日、2月24日、3月10日の午後2時から開かれる。問い合わせは、日本民家園電話044(922)2181。

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