諫早「どんど焼き」 住民ら約350人 激しい炎に無病息災願う

 長崎県諫早市高来町深海地区の「自然干陸地フラワーゾーン」で6日、正月飾りなどを持ち寄って燃やす新年の風物詩「どんど焼き」があり、住民ら約350人が今年の無病息災を祈りながら親睦を深めた。

 日本の伝統文化を継承し、子どもたちの郷土愛を育もうと、地元の自治会、消防団などでつくる「どんど焼き伝承会」(成瀬惇朗代表)が毎年開催。

 昨年12月に同会で組み立てた高さ約12メートルと約10メートルの2基の竹製やぐらに、市立高来西小児童の書き初めを張り、住民の松飾りやしめ飾りなどを入れた。神事の後、同校の戌(いぬ)年生まれの児童が点火すると勢いよく燃え上がり、「パン」と竹のはじける音が何度も響いた。会場ではしし汁や高来そばも振る舞われた。

 同校6年の中島碧人君(11)は「想像以上に炎の勢いがすごくて驚いた。新年から気持ちが引き締まった」と話した。

激しく燃え上がるやぐら=諫早市高来町

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