「今しかできない」背中押され 相撲部屋入門、18歳の挑戦 横須賀市

ガッツポーズを決める龍我さん。久里浜で母親が経営する美容室の前で

 日本が誇る国技「大相撲」の世界に挑戦する若者がいる。久里浜在住で県立横須賀工業高校3年のデルザト コルヴィン龍我さん(18)。現役時代、豪快な塩撒きで人気を博した元関脇・水戸泉が親方を務める錦戸部屋にこの春、入門する。

 定時制高校の柔道大会で全国準優勝した龍我さんの兄が錦戸親方から稽古見学に誘われ、付添いとして部屋を訪れたのが最初のきっかけ。身長180cm、体重125kgの恵まれた体格に目を付けた親方からその場で入門を請われたという。

 中学・高校と柔道部に所属。神明中時代に個人戦で県3位に食い込むなどの成績を残したが、高校では不完全燃焼。相撲は未経験だが、「自分がどこまでやれるのか、限界に挑みたい」と親元を離れ新天地で勝負することを決意。母親が美容室を経営していることからスタイリストの進路選択も考えていたが、「今しかできない」と周囲から背中を押され、迷いを振り切った。

 幼なじみの伊達潤さんも「実力社会でどこまでのし上がってくれるか楽しみ」とエールを送る。「十両昇進を当面の目標にただ頑張るだけ」と龍我さんは力を込めた。

© 株式会社タウンニュース社