中区長インタビュー 回遊性向上に注力 高齢者事故対策は急務 横浜市中区・横浜市西区

 区制100周年に向けた1年目となる今年、中区の舵を取る竹前大区長に昨年の振り返りや今後の展望を聞いた。竹前区長は地域と人をつなぎ、回遊性を高め中区の魅力を向上させていく姿勢を示した。(聞き手/本紙・清田義知)

 ――昨年の振り返りを。

 「区制90周年、開港記念会館100周年の節目であり、その記念事業を開催することができました。区民の皆様をはじめ関係者に感謝しています」

 ――4月に着任、中区に対するイメージは。

 「中区在勤は40年近く。ある程度知っているつもりでしたが、商店街の活気ある取組などは新鮮で頼もしくもあります。地域で活動する人たちと触れ合うなかでますます『中区愛』が強くなるのを感じています」

 ――力を入れた施策や課題はいかがでしょう。

 「中区は魅力的な地域・人であふれています。地域・人をつなげていくことで魅力がさらに増すと思います。緑化フェアしかり、Y158しかり、地域と人をつないで回遊性を高めることが重要だと考えています。課題の一つとしては高齢者の交通事故があります。中区は11年連続で『高齢者交通事故多発地域』に指定されており、重く受けとめなければなりません。警察や地域と協力して自転車事故や道路の乱横断を防止するため具体策を検討します」

 ――2018年度の重点施策をおしえてください。

 「主に関内関外活性化、商店街振興、高齢者交通安全対策、多文化共生アクションプランの推進、介護予防や健康増進など福祉環境の改善があります。関内関外活性化においては大岡川の水上交通の検討も進めます。これは地域をつなぐ一つの要素になります。商店街活性化としては、中心地だけではない様々な商店街の取組の支援も大切。また、超高齢社会の地域共生をめざす市の包括ケア計画に基づく区行動指針を3月までに定めます。この取組は高齢者の安心安全につながり、地域づくりにとって大切だと考えています」

 ――区民へメッセージを。

 「安全・安心・笑顔。住んで良かったと思える中区になるよう区職員一丸となって区政に取組みます」

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