手作り和だこ、揚がって歓声 三笠公園で教室

 横須賀市稲岡町の三笠公園で7日、手作りの和だこを揚げる「新春たこあげ教室」が行われた。市内を中心に幼児から小学生までの11家族約30人が参加。思い思いの絵が描かれたたこが冬の青空を泳いだ。

 日本の伝統文化に親しんでもらおうと、同公園を管理する横須賀三笠・西武パートナーズと、たこ作りの会場となった記念艦「三笠」を管理する三笠保存会主催の新年恒例行事。

 参加者はまず、公園内の三笠艦内で、市民団体「三浦の浜で凧(たこ)をあげる会」メンバーの手ほどきを受けながら、ひし形の「エイだこ」(約45センチ四方)作りに取り組んだ。

 絵柄は、あらかじめ子どもたちが自由に描いて持ち寄った。干支(えと)のイヌをはじめ、ネコやウサギなどの好きな動物、人気アニメのキャラクターなどさまざま。「たこはバランスが大事」「絵は大きく描けば空に揚がってもよく見える」などのアドバイスを受け、子どもたちは家族に手伝ってもらいながら、細く削った竹の棒や尾にする紙テープをたこに付ける作業をこなし、約2時間かけてお気に入りのオリジナル和だこを作り上げた。

 午後には芝生広場でさっそくたこ揚げに挑戦。ちょうどいい風を受け、親子で協力して手作りのたこを大空に泳がせていた。

 4回目の参加という市立野比東小4年の清水健介さん(10)は「失敗できないので絵を描くのが大変だったけど、飛ばすのが楽しみ。来年も参加して自分の干支のイノシシを描きたい」と話していた。

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