古式ゆかしく元服式 長崎・諏訪神社

 長崎市上西山町の諏訪神社で8日、奈良時代の作法にのっとった古式元服式があり、市内出身の新成人2人が武家装束に身を包んで大人の一歩を踏み出した。

 式に臨んだのは、皇学館大2年の吉澤悠斗さん(20)と九州大1年の出口拓実さん(19)。拝殿で池田剛康宮司がそれぞれに烏帽子(えぼし)やお神酒を授与。「社会人として、世のため人のために尽くせる人になってください」と言葉を贈った。

 元服名は、日本人の心の持ち方を表す「浄明正直」と、明治維新150年にちなんで明治政府の基本方針「五箇条の御誓文」の中から字を選び、吉澤さんは「正公(まさきみ)」、出口さんは「正志」と名付けられた。

 出口さんは「頂いた名に恥じないように、将来の目標に向け頑張っていきたい」と気持ちを新たにしていた。

池田宮司(右)から烏帽子を授かる新成人=長崎市、諏訪神社

© 株式会社長崎新聞社