ハム清宮、初日から全開 2時間ぶっ続け“居残り特打”も「いつもやっている」

鎌ヶ谷で全体練習後に“居残り特打”を行った日本ハム・清宮幸太郎【写真:石川加奈子】

新人合同自主トレ初日から全体練習後に猛練習、報道陣には気遣い「遅くまですみません」

 日本ハムのドラフト1位ルーキーの清宮幸太郎内野手が9日、千葉・鎌ヶ谷で行われた新人合同自主トレでプロとしてのスタートを切った。課されたメニューを消化後には、自主的に2時間の打ち込みを敢行。初日からエンジン全開で第一歩を踏み出した。

 午後3時30分、体幹トレーニングやティー打撃、ノック、座学など全てのメニューを終えた清宮がグラウンドに登場した。同期の難波侑平内野手をパートナーにして、交代でロングティーを行った。一塁ベンチ前から打った打球は89スイング中6球柵越え。その飛距離は120メートルに達し、外野スタンド後方で見つめた子どもたちから「ナイバッティン!」と歓声が上がった。

「割と振れたので良かったです。閉鎖的なところで打つと、どれくらいのパワーを出しているのかわからない。力の伝え方じゃないですけど、飛距離を確認して何%で振れているかを確認するためにやっています」

 高校通算111本塁打を放ったスラッガーは、高校時代から取り入れているロングティーの効果をそう説明した。

室内でも計104球の打撃練習「いつもこれくらいやっているので」

 2人で交互に打つこと35分。日が陰りはじめても打ち込みは終わらない。室内練習場に場所を移すと、10分間トス打撃をした後、さらにお互い手投げしたボールを黙々と打つ。2人で2箱。清宮自身104球を打ち込み、終了したのは午後5時40分だった。

 2時間ぶっ続けの“居残り特打”は、新人合同自主トレ初日としては異例だ。だが、当の清宮は「いつもこれくらいやっているので、別にという感じです。疲れ? ないです。いつもやっているので」と涼しい顔。「遅くまですみません」と一挙手一投足を追いかけた報道陣陣を気遣う余裕まであった。

 このペースを「できれば続けていきたい」と今後もハイペースでバットを振りまくる。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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