「コウチーニョに1億6000万ユーロの価値はない」 元代理人も嘆く狂ってしまった移籍市場

バルセロナに移籍したコウチーニョ photo/Getty Images

昨夏にブラジル代表FWネイマールをパリ・サンジェルマンに引き抜かれたバルセロナは、そこから市場で積極的な姿勢を見せてきた。

まずはネイマールの後釜候補としてドルトムントからFWウスマン・デンベレを獲得。そして先日にはリヴァプールからMFフィリペ・コウチーニョを獲得している。デンベレの獲得には最大で1億4000万ユーロがかかることになっており、コウチーニョの移籍金も1億6000万ユーロと異常な額だ。

スペイン『MARCA』によると、かつてリオネル・メッシのバルセロナ入団に関わった元FIFA代理人のジョゼップ・マリア・ミンゲーリャ氏は金額があまりにも異常だと市場の流れに疑問を抱いている。同氏もコウチーニョを良い選手とは認めているものの、金額はふさわしくないものとの考えを示している。

「コウチーニョに1億6000万ユーロの価値はないよ。彼はチームを進歩させられる良い選手だが、その金額の価値を持つ選手にはなれない。ネイマールが退団した直後にはデンベレを素早く獲得したが、彼も1億4000万ユーロの価値はない。今はコウチーニョが1億6000万ユーロだ。最近の市場が狂っているとはいえ、これは受け入れられない額だ」

近年は少し結果を出せば移籍金が跳ね上がり、1億ユーロの金額も珍しいものではなくなってきた。現代では当たり前の基準かもしれないが、さすがに金額が上がりすぎだろう。

© 株式会社FACTORIES