北メディア、安倍首相を非難

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は10日、日本の安倍晋三首相を非難する署名入りの論評を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

安倍氏は昨年12月、東京都内で開かれた内外情勢調査会で講演し、北朝鮮問題に関して、「北朝鮮の方から対話を求めてくるまで国際社会が連携して圧力をかけ続ける」「北朝鮮の核・ミサイル技術の進展など我が国を取り巻く厳しい現実に真正面から向き合い(中略)国民を守るために真に必要な防衛力のあるべき姿を見定めていきたい」と述べた。

論評は、安倍氏が「出まかせにしゃべった」とし、「日本反動層の本心は、戦争国家としての軍事的土台を整え、他人にかこつけて自分の利をむさぼってみようとするところにある」と指摘した。

また、「米国が日本の反動支配層を積極的に庇護しながら日本国民を核戦争のるつぼの中に押し込もうとするということをはっきり知るべきである」と強調した。

その上で、日本政府に対して「国民を『保護』するという美名の下で彼らの運命をもって無謀なばくちをしてはならない」「米国を後ろ盾にして火取り虫のようにあわてふためいては悲惨な終えんを免れなくなるであろう」と警告した。

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