4月川崎場所 力士身近に企画多彩 17日からチケット販売

 3回目となる大相撲の春巡業「川崎場所」が4月13日、川崎市中原区のとどろきアリーナで開催される。実行委員会と市スポーツ協会が主催し、過去2回とも満員御礼の人気企画。チケットは今月17日午前10時から販売を始める。

 地方巡業は、幕下や十両、幕内の取組のほか、人気力士と子どもの稽古、禁じ手や決まり手を実演して説明する「初切(しょっきり)」など本場所では見られない催しもある。

 川崎場所は初回の2016年4月、昨年4月と、2回とも用意した6357席が満席となった。会場外でも川崎フロンターレの協力で力士とのサッカーやお笑い芸人のステージなど多彩な企画が用意されている。

 今回の会場はイス席を約200席多い6555席に増やす。1、2階席を販売し、3階席には市内の幼稚園児や小中学生、高齢者を招待する。16年10月に閉鎖された旧春日山部屋を継承した地元の中川部屋(幸区南加瀬)の中川親方が担当親方として協力する。

 実行委員会は今月10日に会見を開き、委員長の市スポーツ協会の齊藤義晴会長は「本場所と違い、サイン会など力士と身近に接することができる魅力がある。本物の力士が汗を飛ばして肉弾相打つ立ち会いなどを楽しんでほしい」と説明。勧進元で会社役員の織戸四郎さんは「川崎場所は巡業の中でも3本の指に入る会場の大きさ。会場の照明や音響なども工夫してあるので観客がさらに楽しめるはず」と話した。

 チケットは1人席4千〜1万4千円。2人席は2万円と2万2千円。公式ホームページと電話注文=ナビダイヤル電話0570(007)677=で受け付ける。

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