都築区民文化センター、答申提出で一歩前進 住民の意見集約し作成 横浜市都筑区

答申を提出した間瀬委員長(左)と畑澤区長=区役所提供

 横浜市都筑区における区民文化センター基本構想検討委員会(間瀬勝一委員長)はこのほど、文化センター整備に向けた答申を林文子横浜市長宛てに提出し、受理された。答申は区民からの意見を集約し同委員会が作成。

 区民文化センター整備予定地は、商業施設「港北みなも」の前の広大な空き地で現在は市保有の文化施設用地になっている。商業施設やマンションが立ち並ぶ都筑区の中心にありながら、20年以上も塩漬け状態が続いていた土地だ。

 以前から早期の文化施設建設が住民から求められており、答申提出で一歩前進した形になった。横浜市長の附属機関として、区の代表者や有識者ら11人で構成された同検討委員会が4回の議論を経て、昨年12月21日に答申を提出した。

 横浜市における区民文化センターは区民に身近な地域の文化活動拠点として、文化芸術活動やまちづくりに貢献するとともに、各区の特性に応じた役割を追加することとされている。

 そこで都筑区では独自に「区民文化センターについて考えるアイデアミーティング」を昨年8月と9月に実施。両日併せて82人の地域住民から様々な意見を集約し、同委員会で都筑らしい施設を模索していった。

 都筑区の区民文化センターとして、同委員会は「都筑に根差した個性ある文化の創造」を掲げ、新たな魅力づくりなど4つの柱に取り組むことを明記。答申の内容については都筑区ホームページ【URL】http://www.city.yokohama.lg.jp/tsuzuki/kusei/kikaku/kubunkentou.htmlで確認することも可能だ。

 市は今後、1月下旬に設置予定の「区民文化センター整備予定地活用事業者選定委員会」で事業者選定をし、新年度から事業者の公募、決定をしていく方針。翌20年度から施設の設計、建設を予定している。

 都筑区区政推進課担当者は「土地全体の利活用が、都筑区のさらなる賑わいにつながるように関係者との調整に務めたい」と話している。また、開所まで数年あるがプレイベントなどにも取り組むとしている。

 08年に文化施設用地に設置され、コンサートやワークショップが行われてきた「都筑の文化 夢スタジオ」は3月末を持って閉鎖になる。

市保有の文化施設用地(昨年9月撮影)

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