ラニーニャは春まで続く可能性高い

エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値。出典:気象庁ホームページ

気象庁は11日、エルニーニョ監視速報を発表した。昨年12月のエルニーニョ監視海域の海面水温は基準値より低く、ラニーニャ現象が続いているとみられる。太平洋赤道域中部から東部にかけてみられる冷水が今後、東進して、東部の海面水温が基準値より低い状態を維持すると予想され、このラニーニャ現象は春にかけて続く可能性が70%と高くなっている。

続くラニーニャ 影響広がるおそれ

 また、このラニーニャ現象は東・西日本の寒さと太平洋側の雨不足に影響しているとみられる。世界では東南アジアの大雨がラニーニャ現象発生時の特徴に一致した。
今後もラニーニャ現象が続く可能性が高いことから、日本や世界の天候に影響が広がるおそれがある。

© 株式会社ウェザーマップ