JFE建材・北海道の高耐食ワイヤロープ式防護柵、洞爺湖外周路用を受注

 JFE建材北海道支店(支店長・石丸敏男氏)は11日、洞爺湖畔外周路で高耐食ワイヤロープ式防護柵が採用されたと発表した。

 高耐食ワイヤは、従来のめっきワイヤロープに特殊ポリエチレン被覆を芯線1本ごとに完全接着コーティングし、より線に加工したもの。耐用年数は最も亜鉛めっき付着量の多い7種めっき鉄線の4倍以上を有する。低温特性にも優れており、アイゾット衝撃試験ではマイナス30度の温度域でも常温時の耐衝撃性を有することから、北海道など寒冷地で効果を発揮する。

 同工事の概要は発注が北海道胆振総合振興局で、建設会社は小松組。採用された防護柵の形式はGC―C2―4Bで、施工延長は178メートル。色はダークブラウンが基本で、設置場所の洞爺湖湖畔は日本で最初に世界ジオパークに指定されていることから周囲の景観とも調和している。

 今回の採用に際して「北海道は火山活動で形成された地形や海岸線の厳しい環境下での道路も多く、高耐食ワイヤロープ式防護柵を採用してもらうことで、安全・安心をより多くの道内に届けたい」(石丸支店長)として、2月にも稚内建設管理部の稚内天塩線で約300メートル納入予定だ。

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