住友商事出資のニッケルプロ、マダガスカル上陸のサイクロンで被災

 住友商事は、マダガスカルのアンバトビー・ニッケルプロジェクトが5日に同国に上陸したサイクロンで被災し、プラントの一部が損傷したと発表した。被災の全容は調査中で、すでに復旧作業を開始している。現段階での応急修繕完了は1月末を予定しており、修繕期間は生産を停止する見通し。

 同サイクロンは、同国東沿岸部に強風・大雨をもたらした。アンバトビープロジェクトについては関係者全員の無事が確認された。

 同プロジェクトは、世界最大規模のニッケル鉱山からの鉱石採掘から、地金製錬までの一貫生産を行う大型ニッケル開発プロジェクト。住友商事(出資比率47・7%)のほか、カナダのシェリット・インターナショナル、韓国のコリア・リソーシズが出資している。

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