伝統の矢に願い込め 高石神社で流鏑馬 川崎市麻生区

「歩射」で弓を引く保存会のメンバーら

 高石神社で8日、伝統の流鏑馬が執り行われた。

 高石地区では古くから流鏑馬が行われており、現在では流鏑馬保存会のメンバーらによって継承されている。以前は馬に乗って矢を放っていたが、現在は馬に乗らずに立ったまま的を射る「歩射」という形式で行われている。

 当日は、一般の参拝者が参加できることもあり、多くの人が集まった。的に命中すると、その年無病息災の願いが叶うとされ、保存会のメンバーらが行った後、一般参拝者も慣れない手つきながらも真剣に、矢を放っていた。的に命中すると拍手や歓声が起こり、盛り上がりを見せた。保存会の横山孝昭会長は「この地で約360年続く伝統を守り、後輩たちに伝承し、広めていきたい」と語った。

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