正恩氏、国家科学院を現地指導

北朝鮮の金正恩党委員長が国家科学院を現地指導した。日時は不明。朝鮮中央通信が12日、伝えた。

金正恩氏が1月1日に、今年の施策方針演説に当たる「新年の辞」を発表して以後、最初の現地指導の報道となる。

金正恩氏は、新しく改装された国家科学院革命事績館を見て回り、全ての科学者が「朝鮮労働党の赤旗の下でのみ行うという確固たる信念を抱くようにすることによって主席と総書記の崇高な志を高い科学研究の成果で末永く輝かしていくようにすべきだ」と強調した。

また、科学展示館を見て回り、「ここは自力自強の宝庫、国家科学院は自力自強の生家である」「すべてが不足し、困難な状況の下でもわが科学者たちは国の経済を発展させ、人民の生活を向上させるための闘いで本当に大きな役割を果たしている」と語った。

さらに、「わが共和国の戦略的地位が非常に強化されることができた秘訣の一つがまさに、科学技術に国と民族の自主権と尊厳、社会主義の運命をかけて科学技術の発展に優先的な力を入れてきたところにある」と主張した。

つづけて、「自立的民族経済の土台があり、われわれが育成したたくましい科学技術力量と彼らの明晰な頭脳があるので敵が10年、100年を制裁するとしても乗り越えられない難関はない」と強調した。

現地指導には、朝鮮労働党中央委員会の朴泰成(パク・テソン)、崔東明(チェ・ドンミョン)、趙甬元(チョ・ヨンウォン)の各氏が同行した。

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