高性能車「気持ちいい」日産

 厚木市と友好都市関係にある北海道網走市の小学生らの訪問団が12日、日産自動車の技術開発拠点、テクニカルセンター(厚木市岡津古久)を訪ねた。開発部門の“頭脳”が結集する特別な場所で、児童は電気自動車(EV)の仕組みを学んだり、高性能スポーツカーに同乗したりした。

 子どもたちが最も興奮したのは、同社を代表するスポーツカー「GT−R」の高性能モデル「GT−R NISMO(ニスモ)」への乗車体験。全員が助手席から走りを味わい、コースを走り抜ける後ろ姿に「気持ちいい」と歓声を上げる児童もいた。

 地球温暖化防止にEVが果たす役割についての教室を聴講。小型模型を使ってモーターで発電する仕組みなどを知る実験では真剣な表情で取り組んでいた。

 いずれも6年生で、配島爽楽君(12)は「テレビのCMでしか知らなかったけど、すごい技術を持った会社だと知った」、細谷海斗君(11)は「大人になったら車に乗りたいと思った」と話した。

 訪問団は両市の友好交流の一環で、隔年実施。5回目の今年は公募で集まった5〜6年生計16人が参加、11日から2泊3日で厚木市などに滞在する。12日は日産への訪問ほか、市立厚木第二小学校の児童との交流もあった。

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