高齢者見守りで8事業所と協定 川棚町

 長崎県東彼川棚町は高齢者世帯などの異変にいち早く気づき、迅速に対応できる体制をつくるため、町内で戸別訪問をしている新聞販売店など8事業所と「高齢者等見守り活動パートナーシップ事業」の協定を結んだ。

 各事業所は日常の業務中、同じ洗濯物が干したままだったり、郵便受けに新聞がたまっていたりするなど、異変を感じた際に町に連絡。緊急性がある場合は警察や消防とも情報を共有する。

 協定を結んだのは▽町社会福祉協議会(配食事業)▽生活協同組合ララコープ▽長崎新聞川棚販売センター▽長崎ヤクルト▽西日本新聞エリアセンター川棚▽明治牛乳川棚センター▽読売センター川棚▽ワタミの宅食-の8事業所。

 町によると、町内の高齢化率は31・4%(昨年11月現在)で毎年約1%ずつ伸びている。町役場で協定書の調印式があり、山口文夫町長は「高齢者がしっかり支えられ、ぬくもりのある地域社会の実現のため、お力添えをお願いしたい」とあいさつした。

調印式に臨んだ関係者=川棚町役場

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